公開: 2024年2月5日
更新: 2024年2月5日
現代日本の教育制度では、義務教育の大部分を公立小中学校が担っています。そこでは、義務教育を実践することが求められます。そのため、各教師は、自分が教授を担当するクラスの生徒の半数以上が理解できる内容を、規定された授業時間の中で教えなければなりません。公立学校では、通学する生徒の知識のバラツキが、大きいため、それでも授業について来られない生徒が出現します。この状況を放置すれば、多数の「落ちこぼれ」が出現します。
担当するクラスの生徒の中から、「落ちこぼれる」生徒の数が、一定以上の数になると、そのクラスの生徒の学習を管理することが不可能になるため、そのクラスを担当する教師は、授業について来ることができない生徒の学習を、授業時間以外の時間を使って、指導しなければなりません。また、そのような生徒の中には、家庭内の問題を抱えている生徒もいます。その場合、教師は、問題を解決するために、家庭内の問題にも介入しなければならなくなります。
このような個別の生徒の問題に関わる必要がある場合、教師は、時間外にも拘らず、その問題に対処することを迫られます。また、義務教育の現場では、「いじめ」の問題も、しばしば発生するため、その原因の調査、問題の解決、事後の報告などの作業も発生します。これらのことによって、教師は、慢性的な長時間労働に陥っているのです。